放射線技師の現状

放射線技師の仕事は、医師や歯科医の指示のもと放射線や磁気装置を用いてレントゲン撮影やCT、MRIなどの検査を行うことです。
また、がん治療で患部に放射線を照射しがん細胞を破壊するなども重要な仕事となっています。
放射線技師になるためには「診療放射線技師」という国家資格を取得しなければなりません。
受験資格は診療放射線技師養成課程を持つ大学や短大、専門学校を卒業することで得られます。
国家資格試験の合格率は80%前後と決して低くありませんので、しっかりと準備すれば比較的目指しやすい国家資格といえます。
気になる収入ですが、月収で20万から30万円、年収では400万から500万円ほどが相場となっています。
さらに、正社員以外にパートや契約社員という雇用形態で働いている技師もいて、その場合の時給は2000円から3000円といったところです。
病院や企業など放射線技師の求人市場は安定していますし、ピンクリボン運動の影響によるマンモグラフィーなどの需要から女性技師の募集も増えています。
結婚や出産などで数年のブランクがある方でも職場復帰しやすい環境といえますので、女性技師の活躍も期待されています。
そして、放射線技師より難易度の高い「放射線取扱主任者」の資格もあるとさらに有利になりますが、こちらの資格は(特に1級では)国家資格試験合格率20%前後と狭き門になっています。
なお、入院施設のある病院では当直勤務や夜間シフトなどもありますが、休日などはしっかりと確保されていることが多く、比較的働きやすい環境の職種であるといえます。